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受け継ぐ味、オニオングラタン【マリークロード オサダ/海老名】

『マリークロード オサダ』を訪れると、シェフの長田雅裕さんが、大きなフライパンで大量のタマネギを炒めていた。独特の香ばしい匂いが漂い、これが大好きなオニオングラタンスープになるのかと思うと、テンションが上がる。


一度に6キロのタマネギを炒めるという。その量が三分の一ぐらいになるまで4、5時間炒め続けるというから、けっこうな重労働。しかしこうやって長時間炒めたタマネギの滋味で、オニオングラタンはおいしくなるのだ。



 

2018年に、厚木駅の近くの住宅街にオープンした『マリークロード オサダ』。すでに気付いた方もいるだろうけど、長田シェフはかつて二宮にあったフランス料理の名店『マリークロード』で修業し、独立した料理人だ。

「専門学校を卒業後すぐに働いたのが『マリークロード』でした。当時はインターネットもなく、店のこともシェフについてもまったく知りませんでした。実家から通える場所、という理由で面接に行ったら、シェフが女性でびっくりしました(笑)」。



その人こそ日本のフランス料理界で、女性シェフの草分けでもある長尾和子さん。この店をオープンする際、師匠の料理から人柄まですべてを尊敬していたので、店名を『マリークロード オサダ』にしたそうだ。

「名前いただきます、と長尾さんにお願いしたら、構わないけどオサダも付けなさい、と言われて(笑)。長尾さんはどうやっても勝てっこない天才肌の料理人ですが、この名前に恥じない店を築いていきたいです」。



さて、タマネギが飴色からチョコレート色になってくれば仕上がりも近い。スープボウルに炒めたタマネギをたっぷり入れ、そこへ子牛の骨や鶏や、野菜で取った出汁、《フォン・ブラン》を注ぐ。その上からスライスしたバゲットを重ね、グリュイエールチーズとパルメザンチーズをかけてオーブンへ。



「オニオングラタンスープは、長尾さんから受け継いだ味です。おいしさの決め手になるのはフォン・ブラン。さまざまな料理に使う基本のだしです。タマネギもパンもたっぷり入るのがウチのオニオングラタンなので、栄養もおなかもこれ一品で完結する料理だと思います」。

 師匠の長尾さんはリヨンで料理修業をした方なので、リヨン発祥の本場のオニオングラタンの味が、この店に受け継がれていると感じる。舌が火傷しそうにアツアツのところを食べるのがいちばんおいしい。見事な焼き色にうっとりしながら、慎重にスプーンを入れる。バゲットが吸いこんだスープがあふれ出て、熱さと一緒にうまみが口の中にじんわりと広がる至福。



「もうひとつ自慢の味は、やはり長尾さんから受け継いだキッシュ。ふつう生クリームを使い、固めに焼き上げる店が多いのですが、うちのキッシュは牛乳と、おいしい卵だけで生地を作っているので、やわらかくて、軽い口当たりになっています。ぜひ一度食べてみてください」。 なお、店の住所は海老名だけど下車駅はJR相模線&小田急線の厚木駅なので、お間違えないように。線路沿いを5分ほど歩くとトリコロールの旗がはためいている一軒家が見えてくるはずだ。


海老名市中新田3-5-49 11:30 ~ 13:30(L.O.) / 18:00 ~ 20:00(L.O.) 水・木曜定休、金曜ランチ休 ※ランチ、ディナー、テイクアウトすべて完全予約制 

ランチコース2,000 円、ディナーコース4,000 円~、キッシュランチ1,000 円、キッシュは持ち帰りOK(1カット250円)   


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*営業時間や料金、定休日などは変わっていることもあります。


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