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ひょいと寄りたくなる路地裏ビストロ【Oui Oui/鎌倉】

鎌倉の御成通りの脇道の、ベーカリーの2階にひっそりとあった『Oui Oui』。鎌倉駅をはさんで逆側の小町に移転して3年が経った。店のある小路は居酒屋などが並ぶ、ちょっと秘密めいたいい感じの路地裏だけど、そこにしっかりとなじんだ風情がとてもいい。



「前の店が狭かったので、広いところを探していて、この場所に出合いました。高い天井を生かして、移転前のクラシックな店の雰囲気を、そのまま持ってきたように改装しました」とオーナーシェフの青沼恒二さん。前の店を知ってる人は、カウンターのしつらえなどがそっくりなので、うれしくなってしまうかも。

 


移転前は1階に『KIBIYAベーカリー』があったが、ここの階下にもパンが買えるコーナーがあり、店で出しているパンもKIBIYAのバゲット。自家製天然酵母のずっしりしたパンが人気のベーカリーと、おいしいビストロ料理のコラボレーションは、店が新しくなっても健在だ。

 


鎌倉に住む青沼さんは、魚は主に由比ガ浜の友人の漁師から買い、野菜は鎌倉市農協連即売所、通称《レンバイ》で毎日買う。肉以外の食材は、ほとんど近所で調達している。

「鎌倉野菜が有名になり、都内からも料理人がたくさん買いに来るようになりましたが、やっぱり市場に行くと創作意欲が湧くんですよね」。というシェフの手元を見ると、大量の里芋をテリーヌ型に詰めている真っ最中。根菜が豊富に出回る季節の定番メニューだそうだ。そういえば写真を撮ったキッシュも大根などの根菜入りでボリュームたっぷり。これはおいしいに違いない。



「野菜や魚料理も好きですが、パテカンやリエット、ソーセージとか肉の加工品は、すべて自分で作っています。昔から男の料理っぽい、ガツンとしたものが得意なんですよ」。 

人気メニューのひとつという『和牛ほほ肉の赤ワイン煮』も青沼さんのスペシャリテ。ビストロらしい煮込み料理だ。ほほ肉はそのままでは繊維質が多くて食べにくいそうだが、煮込むほどに、とろけるような柔らかさと風味が出てくる。

「ほほ肉は丸一日オーブンで煮込んで、お出ししています。以前は冬だけの季節料理でしたが、食べたいという方がとても多いので、1年中つくるようになりました」。



面白い話を聞いた。以前の店は冷房があまり効かなかったので、夏の間はお客さんがあまり来なかったという。移転していちばん変わったことは?と質問すると、すぐに「エアコンが効くようになりました!」とシェフが言うので思わず笑ってしまった。しかもここの場所は、元・氷屋の建物だそうだ。その名残の冷凍庫ドアを、インテリアに再利用しているのも面白い。

「前の店の時は、キッチンが過酷な状況だったので(笑)、お客さんも大変だったと思います。エアコンもうれしいことなんですが、音響メーカーの『タグチ』さんの、すごくいいサウンドを楽しんでもらえるスピーカーを入れたんですよ。BGMを流すだけではもったいないので、この場所を使って食事しながら楽しめるライブとか、面白いことをいろいろやって行きたいと思っています」。



移転前の店のいいところをきちんと守りつつ、たくさんの人が集うカジュアルなビストロで、新しいことを発信したいという青沼さん。楽しみにしていますよ。


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鎌倉市小町1-5-18 

11:30 ~ 14:00(L.O.)/ 17:00 ~ 21:00(L.O.)水曜定休 

 

和牛ほほ肉の赤ワイン煮2,300 円、鯖のマリネ1,000 円、海老と野菜のキッシュ700 円、パテ・ド・カンパーニュ800 円、KIBIYAベーカリーパン100 円、グラスワイン600 円~。ランチコース1,500 円、夜はアラカルトのみで一品500 円~


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*営業時間や料金、定休日などは変わっていることもあります。



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