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2代目が味を守る茅ヶ崎のソウルフード【横濱屋/茅ヶ崎】

醤油ラーメンの上に、とろりとした肉と野菜のあんがのった『肉そば』。これをソウルフードと呼び、定期的に食べなくてはいられない肉そばラバーが茅ヶ崎には数多く存在する。


「そんな風に言われると照れますけど、もともと肉そばは、父がはじめた料理なんです」と『横濱屋』店主の青木一重さん。青木さんは2代目で、『横濱屋』も肉そばも、父の重美さんから受け継いだ。実はこの肉そばには青木家を巡る素敵な物語がある。

「父は桜木町の中華料理店で働き、その店に肉そばがあったと聞いています。修業を終え、平塚に店を構えた父に弟、妹と、母も加わって、家族で店を営んでいたそうです」。

その後、父が茅ヶ崎の桜道で『横濱屋』を、弟が茅ケ崎駅北口に『横濱飯店』を開き、それぞれ独立。両店ですぐに『肉そば』は人気メニューになった。青木さんも店を手伝い、父の姿を見てきたが、「将来、飲食店をやりたいけど、中華ではないだろう」と漠然と考えていたそうだ。


「茅ヶ崎を一時離れて東京に住み、修業したのは荻窪の洋食系の定食屋でした。こういう店をやりたいと独立を決め、28の時に茅ヶ崎に戻り、父の店をしばらく手伝った後、『キッチンアオキ』をはじめました」。

ハンバーグや海老フライ、カレーやグラタン。丁寧に作られた洋食はすぐ評判に。お父さんもしばしば店に来ていたそうで、ジャンルは違えど同じ道を歩む息子を誇りに思っていただろう。しかし開店から3年経ったころ、重美さんが急逝。


「突然だったのでびっくりしましたね。父と母とふたりで店をやっていたので母の今後も心配だったし、『横濱屋』がなくなるのは惜しいと、たくさんの人に言われました」。

その心の葛藤は本人しかわからない苦しいものだったと想像する。悩んだ末に出た結論は洋食屋をやめ、『横濱屋』の看板を継ぐ、だった。それから数年、2代目『横濱屋』はすっかり通りになじんだ町中華になった。



「レシピを書き留めていたものは良かったのですが、餃子などは書いてなかったので、母に聞いたりしながらかなり試作を繰り返しました。それでも最初のころは、これは違うとかいろいろ言われました。当時は気にしないようにしていたけど、言ってくれてありがたかったですね」(左・青木さん)



ときどき『横濱飯店』の叔父さんも食べに来てくれるとか。肉そばは、『横濱飯店』出身店主の『中華のんち』と市内3軒で食べられるが、麺が違うので、それぞれ個性がある。しかし豚肉と白菜、小松菜、キクラゲの具は共通。このとろとろの具をご飯にのせた『肉ご飯』、あんだけの『肉そばのアタマ』も人気だ。



「父の店は食事メニューだけでしたが、ウチはお酒を飲んだあとに麺やご飯で〆たいという方が多いので、肴系をたくさん用意しています」。

内臓好きな青木さんがメニューに加えた『チート炒め』など、ビールを飲みたくなるメニューが壁にいっぱい。父の味を受け継ぎつつ、自分らしい形で『横濱屋』を営む青木さん、これからも応援しちゃいますよ。


#茅ヶ崎 #チャイニーズ #横濱屋 #肉そば #町中華 #餃子 #ソウルフード ------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 茅ヶ崎市共恵1-6-10  11:30 ~ 21:00(L.O.)月・火曜定休

肉そば900 円、焼ギョーザ500 円、チート炒め600円、瓶ビール600円


*営業時間や料金、定休日などは変わっていることもあります。


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