音楽活動をしながら横浜の飲食店で働いていた武宮慎太郎さんと理絵さん夫妻が、葉山に店を開いたのは2011年。ひと目でこの場所と建物の佇まいが、気に入ったそうだ。

「葉山のことはほとんど知らなかったし、友人もいなかったけど、海が近くて気持ちいいな、って。といってもサーファーじゃないので、海には入らないんですけどね(笑)。最初は何者だと思われていたかも」。
今や遠くから食べに来る人がいるほど、ハンバーガーのうまさが知られる店になったDAYS386(デイズサンハチロク)』。だけど、意外なことに、店でパンを焼いて、料理に生かしたいというのが、武宮さんの第一の目標だった。

「パンを食べてもらいたいからハンバーガーを出そう、そんな気持ちでメニューに入れました。そのころ葉山には、ハンバーガーを出す店がなかったんです。それもあって徐々にオーダーが増えていきました」。
パンはライ麦粉をミックスしたオリジナルの生地を、バンズとサンドイッチ用のローフと、2種類焼いている。ランチタイムにバンズがなくなってしまい、ディナータイム用に追加のバンズを焼くこともしばしばだ。

ハンバーガーはオーダーが入ってから、パティをこねはじめる。使用する肉は毎朝、『葉山旭屋牛肉店』から届く、タルタルステーキでも食べられそうな鮮やかな赤色の、挽きたて国産和牛100パーセント。200グラムもあるレギュラーサイズの大きなパティを、外側はこんがりとカリッと、中央部はステーキで言えば、ミディアム程度にジューシーに焼き上げる。

「牛肉だけでなく、野菜も逗子や葉山の朝採れ野菜を使っているし、パンは毎朝焼いています。自慢できるほどのフレッシュな材料で、ハンバーガーを作れるのは楽しいし、さらにそれをひと口で味わえるんだから、ハンバーガーってすごいな、便利な食べものだなと思います。ウチは《カフェ&ダイナー》という看板を出しているけど、もし、何屋ですか?と聞かれたら、いまはもうバーガー屋って言っちゃいますね(笑)。その方がわかりやすいでしょ」。

『DAYS386』は、逗子から鎌倉に移転したブリュワリー『ヨロッコビール』直送のクラフトビールの生が飲める、数少ない店でもある。絶品ハンバーガーとクラフトビールの組み合わせも、この店ならではの最強コンビ。なお、ランチタイムに食べられるのは、最もシンプルなクラシックバーガーのみだけど、14時以降(土・日曜・祝日は17時以降)には自家製ソースで味わえるスペシャルバーガー4種が登場する。テリヤキソースのテリヤキバーガー、BBQソースのスモークベーコンバーガー、サルサソースのメキシカンバーガーに、チリビーンズのホットチリビーンズバーガー。名前を書いているだけでも、口の中がじゅるり。

「ぼくがいちばん好きなのは、ベーコンにさらに店で燻煙を加えたWスモークのベーコンをのせたバーガーですね。うちのバーガーでは、いちばん肉々しくて、人気があります」。
自家製バンズとパティとソースと野菜。その幸福な一体感を味わえば、メキシコやハワイにひとっ飛び!葉山の風景にすっかりなじんだ店の、大きな木の扉の奥には、そんなハンバーガーが待っている。

#葉山 #DAYS386 #ハンバーガー #hayama #cafe #restaurant #diner #hamburger
--------------------------------------------------------------
DAYS386
葉山町堀内377 月~ 金曜11:00 ~19:00(L.O.)/土・日曜・祝日11:00 ~ 20:00(L.O.)木曜定休
クラシックバーガー レギュラーサイズ フレンチフライ付き1,380 円。アボカドトッピングは180 円。ヨロッコビール生Sサイズ660 円。平日ランチのみソフトドリンクはセットで200 円引き
《テイクアウト情報はこちらでご確認ください》
https://www.facebook.com/DaysSunhachirok/
*営業時間や料金、定休日などは変わっていることもあります。