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心がよろこぶ和食を江の島の頂上で【㠀舎|TO-U-SHA/江ノ島】

 江の島には日本三大弁財天を奉る江島神社があり、参拝に来る人が絶えない場所。「あまり神がかったことは信用しない方ですが、導かれるようにここで店をやることになったのは不思議ですね」と『㠀舎|TO-U-SHA(トウシャ)』店主の冨永誠さん。

 

 誠さんはフリーランスの映像ディレクター。いまも仕事を継続しながら店に立つ。妻の絵美さんは『DEAN & DELUCA』でシェフ、都内のアメリカンスイーツの店『ハドソンマーケットベーカーズ』でオープニングスタッフとして働き、どちらかと言えば洋食系の料理人。しかしここの料理は和食が中心だ。

「厨房に竈を作り、羽釜で炊いたご飯を食べてもらいたい、ということがこの店のいちばんのテーマだったので、和定食がメインになりました。海に近い場所なので、新鮮な魚をおいしく食べて欲しいと思っています」(誠さん)

「料理方法も田舎の郷土料理を参考にしたり、江戸時代の和食の文献を読んだりしながら、私なりにアレンジして料理しています。地の魚が入らないときは無理して出したくないので、肉のおかずの定食も、日替わりで考えながら。定番のチーズケーキなどのデザートは、私が得意とするところなので、ぜひコーヒーと味わって欲しいですね」(絵美さん)


 魚料理は煮付けや焼き魚、コンフィなどさまざまな調理法で登場する。さらに自家製の漬け物、味噌汁に炊き合わせのおかずの鉢が並ぶ定食は、懐かしい味わいの日本のごはんだ。  


 誠さんが丁寧にハンドドリップで淹れてくれるコーヒーも絶品だ。ブレンドコーヒーは、茅ヶ崎の『i don’tknow coffee roaster』で、オリジナルで焙煎してもらっている。都内や関東近県のロースターを数多く訪ね歩き、この店にブレンドを任せよう、と焙煎を依頼したそうだ。 「こういうイメージの店を、江の島でやりたいということを、店主の吉田博幸さんに伝えたところ、だいぶ悩まれて『ひと月時間をください』と言われました。でもできあがった豆は、ほぼイメージに近いものでした。シングルコーヒーは、僕たちがかつて通っていた三軒茶屋の『OBSCURA COFFEE ROASTERS』の自家焙煎豆を使っています」(誠さん)


   建物は大正時代に建築された民家。90年以上、江の島で風雨に耐えてきたどっしりとした構え。屋根や梁などは残し、リノベーションした。店としては新しいはずなのに、どうにも懐かしいあの感じ。足を投げ出して座りたくなるような、昼寝したくなるような居心地の良さがある。必ず店にふらりと現れる通称《猫店長》もいて、その姿を見ているだけでも、のほほんとしてしまう。


「僕たちが理想としていたのは、《田舎のおばあちゃんの家》という店造りでした。みんなに共通する《実家》のような店にして、おばあちゃんの手料理を食べたり、本を読んだり、お喋りしたり。のんびり仕事してもいいし、リラックスして過ごして欲しいと思います。インテリアはクラシックですけど、コンセントをいっぱい設置したのでPCを持ち込むのも大歓迎。でもあんまり利用されて ないかな(笑)」(誠さん)

 

 店の下にはかなり広い地下室があり、ときどきジャズのライブを開催したり、楽しいイベントも行っている。夏になれば、氷菓やところてんなど冷たいおやつを登場するので、ゆったりひと休みもいい。いつでも歓迎してくれる江の島の実家を訪ねる気分で出かけてみよう。

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㠀舎|TO-U-SHA 藤沢市江の島2-6-10 11:00 ~ 19:00 不定休 ※悪天候時は休業や早じまいするのでSNSで確認を。


魚の煮付け定食1,500 円~、チーズケーキと季節の果物ジャム550円、黒いおしるこ600円(冬季限定)、㠀舎ブレンド560円


《テイクアウト&デリバリー情報はこちらでご確認ください》 https://www.facebook.com/toushacoffeeandteishoku/ *営業時間や料金、定休日などは変わっていることもあります。

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