△な建物の△カウンターでシェフ、客、料理のおいしい△関係を楽しむお店。そう、スペイン語で《三角の家》を意味する店名どおり、建物も店もカウンターも、すべてが三角形なのだ。ちなみに店主の柏原弦さんは三角っぽくない(以下略)。

スペイン料理がまだポピュラーではなかった時代から、鎌倉の専門店でシェフを務めていたベテラン。かつては毎年のように本場で食べ歩いていたそうで、その舌に記憶されたオイシイモノが、このバルの客を唸らせている。

「マラガの食堂で食べたのが気に入って1週間通いました」というサン・ハコボもそのひとつ。豚、牛、生ハム、ベーコンを重ねて揚げたカツレツで、口の中でさまざまな食感と旨味が交差して混じり合う楽しさといったら!デリシオッソ!

ふらりと立ち寄った買い物帰りの近所の人が、タパスを肴にワインを飲み、店主と四方山話をして千円札を一枚置いていく。そんなふうに日常に溶け込んだバルがどれだけ少ないか、知っている方は、ぜひとも。



CASA TRIANGURO カサ・トリアングロ
鎌倉市大町2-14-30
営業時間12:00~15:00/17:00〜22:00 水曜定休
サン・ハコボ(カツレツ)1,200円、生ハム500円、アホスープ(にんにくスープ)600円、トルティージャ(スペイン風オムレツ)。カヴァ(グラス)500円〜、ワイン(グラス)500円〜
☆おすすめパエリア
シーフードパエリアSサイズ(1人前)1,400円
たっぷりのアサリと香ばしくローストしたパプリカが味の決め手。1人前なので遠慮無用、鍋を抱えて底のカリカリお焦げまで楽しむべし!