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カフェでパン屋でビストロなのかも【Raccolta Cafe+Bakery/大磯】

 えー、そんなところにパン屋さんなんてあったっけ?カフェもやってるの?ランチもおいしいなんてすごくない?わかった、今度絶対行ってみるね!楽しみだなあ!

 なんて言葉を聞いたばかりなのに、次に会った時にはもうラコルタにハマっていた、というような知り合いが最近やたら多い。この店の小麦粉には、何やらスペシャルブレンドした惚れ薬でも入っているんじゃないかと思うほど。

そんなところ」とは、車でアクセスするしかない、大磯町と平塚市の境界あたりにある静かな住宅街。最初のころは寂しいところに思えたが、今では、おいしいものが隠れるにはもってこいのエリアのように見えてくるから不思議なものだ。


 石造り風の瀟洒な建物。木の扉を開けた瞬間、いわゆるパン屋をイメージしていた人は驚くかもしれない。まず目に飛び込んでくるのは、小さなテーブルが連なるカフェ空間。パンは突き当たりのガラスケース周辺に並べられているが、さりげないというか、控えめというか。



 あらためて店名を見れば、ここはCafe+Bakery。そう、どちらかと言えば、ベーカリーがプラス=オマケのポジション。そのオマケがおいしいことも確かなのだが、実は、本来の主役であるカフェがまた、さすがの素晴らしさなのである。

 ラコルタがこの地に開店したのは2015年のこと。それまで店主の長瀬洋行さんは都内でイタリア料理店を経営していた。その店でシェフを勤めていたのが、のちに妻となった奈津子さんだ。《生ハムとチーズとオリーブ》以外は、すべて自分で作ってしまうタイプ。料理に打ち込みすぎて、体を壊したこともあった。



 だから、イタリア料理店を閉じ、3軒のパン屋で1年ずつ修行をして、ラコルタを開いた時点では、「アンパンの餡とか、おいしい既製品があればうまく活用して、もうムリはしない」と心に決めていたと言う。しかし、やはり、それは長続きしなかった。「岩手の兄から自然栽培の大納言が送られてきた時、思わず餡を作ってしまった」と笑う奈津子さん。


 以前うみちかでインタビューした際に聞いた、「命を失って冷えた食材に作り手の体温を与えてあげるのが料理」という思いは、今も変わらない。野菜や果物は「一番良い状態に成長した途端に採られちゃう」し、肉や魚も「本当はキッチンに来たかったわけじゃないはず」。だからこそ、「やるからには自分がどうなっても、全力でおいしいものを作ります。食べてくれた人のエネルギーになってくれますように、って願いながら」。



 洋行さんが「カフェと言うよりはビストロのような仕込み」と表現するランチは、季節感あふれるキッシュや、豚や鳥、羊などの煮込み料理とパンのワンプレートが定番。そして、いつもつい追加したり持ち帰ったりしてしまうのが、バインミー(ベトナム式サンドイッチ)だ。



 実は奈津子シェフ、バインミーを一度も食べたことがないそうで、いわばこれは妄想バインミー。なのに本場よりずっしり重めのパンと手間暇かけたナマスやレバーペーストの組み合わせが、何とも絶品なのである。妄想料理人、おそるべし。


#大磯 #ラコルタ #Raccolta #パン #バインミー


Raccolta Cafe+Bakery

大磯町高麗1-15-6 営業時間10:30~18:00

月・火曜定休




《テイクアウト情報はこちらでご確認ください》

https://www.facebook.com/raccoltaoiso/


キッシュ、ワンプレートのランチは不定期。有機豆のエスプレッソ280円。くるみ入りライ麦30%のパン600円、くるみイチジク入りライ麦30%520円、 プルーン酵母のカンパーニュ380円、 カレンズレーズンとくるみのカンパーニュ560円、 山型食パン380円、 全粒粉食パン400円、 本日のタルト450円

*営業時間や料金、定休日などは変わっていることもあります。



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