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打ちたて切りたて茹でたて王子うどん【白い惑星うどん粉星の王子/藤沢】

【2020年9月に移転。この記事の内容は以前のお店のものです】  藤沢にめっちゃおいしいうどん屋があると、うどん好きな友人から聞いた。店名は、白い惑星で、うどん粉星で、王子らしい。そういうネーミングの店がうまいって、すぐには信じられないものだが、安易な先入観や思い込みが、結果的には間違っていたりすることも知っている。だから、まずは一度食べてみようと思って、ぼくは東海道線に乗った。白い惑星のうどん粉星を目指して。

「14時で売り切れて閉店してる日もあるよ」と脅されていたので、13時半ごろ到着した。ビル街に佇む、小屋のような建物。ドアを開けると、「いらっしゃいませ!」と元気な声が迎えてくれた。王子だ。


 店内のコの字型カウンターには、何人か先客がいた。壁にはすごい数のメニュー札。友人おすすめの「ぶたしょうがのぶっかけの冷や」を注文した。セルフのとり天を小皿にとりながら、王子の様子を伺う。ロン毛ではない。袖や裾がヒラヒラした白い服も着ていない。勝手に妄想していた王子感はなかったが、うどん屋の主人感はハンパなかった。


 ぼくの頼んだ「ぶたしょうがのぶっかけの冷や」の麺なのだろう、こねて寝かせた粉の塊を棒で伸ばしはじめた。茹で時間も含めれば、食べるまで15分、いや20分くらいだろうか。時間はかかるが、そこからうどんを打ってくれることが、トントンッと小気味良い音を立てて切ってくれることが、うれしい。カウンターは、かぶりつきの特等席だ。







 そしてうどんが茹で上がり、炒めた豚肉がのせられた「ぶたしょうがのぶっかけの冷や」がやってきた。丼からあふれるうどんはつややかで、不思議な生命力に満ちていた。がぶり、といってみる。固そうに見えたが、すっと歯が入った。もちもちのやさしい弾力。そこに豚肉の甘辛い風味が絶妙に絡む。たまらん。


 ほかに誰もいなくなったので、王子、いや大林正義さんと、うどん談義。香川県坂出市の出身で、さぬきうどんの名店『がもううどん』の近所で育ったそうだ。「部活の練習が終わるとうどん屋、テスト前はノート持ち寄ってうどん屋、というような三食うどんも当たり前の土地柄でした。気軽に安くておいしいうどんが食べられる文化をもっと知ってもらいたいですね」。




 うどん屋を開くために働き、休日には麺類を食べ歩いた。そのころ書いていたブログのタイトルが『白い惑星うどん粉星の王子』だった。「外で知り合いに、王子!と大声で呼ばれるのが一番恥ずかしい(笑)」。うどんの打ち方は、南足柄『万葉うどん』で働きながら学んだ。藤沢から片道52キロの道のりを原付バイクで半年間通った。「手打ちでやっている以上、ダメなうどんを一度でも出したら終わり」という師匠の言葉は、いまも大林さんの胸に刻まれているという。

 店を構えて8年。最初のころは「ぼくより体の大きな男性客ばかり」だったそうだが、現在は女性ファンも多く、トムヤムクンの妹『トムヤムちゃん』が人気とか。大林さんより体の大きなぼくとしては、うどんのおともに8時間以上トロトロに煮込んだ『すじ煮飯』がおすすめです。がっつり。どすこい。  



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白い惑星うどん粉星の王子

【2020年9月、移転オープンしました】 藤沢市藤沢556 サンパールⅡビル B1 営業時間11:00~17:00(麺がなくなり次第終了) 日曜定休

ぶたしょうがB(ぶっかけ)並650円、ぶたしょうがK(かけ)並600円、トムヤムちゃん並680円(13時〜)、元祖とりかわ並500円、すじ煮飯350円、天ぷら1個100円 *ごはん類は数量限定

*移転オープンに伴い、営業時間やメニュー、料金、定休日などは変わっていることもあります。

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