店主の小倉基弘さんは東京生まれ。武蔵野うどんを食べて育った。20代で鉄板焼きの料理人になり、いつか鉄板焼き&うどんの店を持つのが夢に。「365日うどんでもいいくらい好きなので、そのためならどんな苦労でもできると思ったんです」。

都内にある釜揚げの名店で修行を積み、2016年に念願のお店を開いた。昼はうどん、夜は鉄板焼きの一品料理が充実。小倉さんが焼くと、鶏肉も豚肉もワンランク上のおいしさに感じられる。鉄板焼き以外では、もしメニューに載っていたら、さきいかの天ぷら、子持ち昆布の天ぷらも、はずせない味わいだ。
さて、うどんは、北海道産の粉3種をブレンドして打つ。釜揚げのつけ汁を入れた徳利は常に湯煎にかけてある。それをわざわざテーブルまで運んで、熱々のつけ汁を注ぐのだ。

たっぷり盛られているのは、ネギとしょうが、揚げ玉の薬味トリオだけでなく、うどんも同じ。茹でると一人前500グラムあるそうだが、小倉さんの「食べ飽きないうどん」という言葉通り、あっという間に完食。するする、ぬるぬる、もちもち。ああ、これは、たまらない。


素敵な味わいの器はすべて、千葉で暮らすお父さんが焼いたものとか。それを聞いて、「まさに親子釜ですね」とカメラマン。うまい! 釜揚げは、もっとうまいけど。

釜揚げうどん専門店もと
平塚市宮松町6-26-1F 営業時間11:30~15:00、17:30〜21:00 火曜定休
《テイクアウト情報はこちらでご確認ください》 https://www.facebook.com/udon.moto.hiratsuka
釜揚げうどん700円、ざるうどん700円、肉汁釜揚げうどん970円、おやこ天(とり天2+半熟味たま天)360円
*営業時間や料金、定休日などは変わっていることもあります。