『NOMADIC CAFE』のランチメニューの黒板に、カオマンガイの文字があると、扉を開ける前から思わず顔がほころぶ。ジャスミンライスの上に丸く並んだチキンの姿を想像し、すでにお腹がぐうと鳴るほどだ。

タイを何度も旅し、タイ料理の学校に入って正式に料理を学んだ店主・山口健太さんにとっても、カオマンガイは特別な料理のよう。 「昔、バンコク郊外のランシットに滞在しているとき、乗り合いバスの始発駅にカオマンガイ屋があったんですよ。その店がすごくおいしくて、カオマンガイが大好きになりました。地元の人たちも並ぶほど人気の店で、最初は屋台だったんですが、今は200人ぐらい入る大きな店になってます」。
その後もタイに行く度に、おいしいと聞いた店や、行列ができている店には必ず行き、地方の町や村でも食べ続けた。おいしい店の証は自家製のタレにこだわっているところ。店頭にプリプリに茹で上がった鶏がズラリと並んでいるのも目印とか。

「やっぱりタレがその店独自の味になるので、おいしいところに人が集まりますね。タレは大きく分けると味噌のようなタオチオソースベースと、タイ醤油のシーユーカオやシーユーダムをベースにした二派に分かれます。以前、うちのタレはタオチオに香辛料などを入れて作っていましたが、うまみ成分入りの調味料を使いたくなくなり、いまは自分で仕込んだ味噌をベースにしています。長く寝かせて、チョコレート色になったぐらいの味噌で作ると、すごくおいしいタレになります」。
なんとカオマンガイのタレがいつのまにかバージョンアップしていた。そしてメインの鶏肉。山口さんがこだわるのは、1〜1.5キロほどのひな鶏。丸鶏のままタマネギなどの野菜やニンニク、ショウガなどを入れ、グラグラと煮立てないよう、ゆっくり加熱していく。野菜と鶏を一緒に煮込むことで、鶏もスープもうっすらとした甘さと味の深みが出るそうだ。

そのスープとチキンから出た鶏のオイルも入れて炊き上げるジャスミンライスのうまさは、言うまでもない。そのほかプレートには、たっぷりのグリーンサラダと副菜とタレが添えられ、ダイコンや冬瓜など、季節に合わせて根菜入りのチキンスープが付く。 「ライスの上にチキンをのせて出すのはタイ式のスタイルです。でも本場はキュウリが3枚ぐらいのってるだけですけどね(笑)。うちのお客さんは、ひと切れずつチキンをタレに付けて食べ、そしてご飯、という順番で食べる方が多いのですが、最初にタレを全部かけ、チキンとライスを全部ぐるぐるとかき混ぜて豪快に食べるタイ式もおすすめですよ」。

自家製のタレは辛くないので、辛めが好みの方は、タイの生の唐辛子『プリックキーヌー』をナンプラーに漬け込んだ自家製辛タレを頼んでみよう。他のタイ料理にも合うおいしい万能タレなので、ぜひ!なお、カオマンガイはキッチンカーでも販売することもある。青空の下で食べるカオマンガイもまた格別の味なのだ。

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カオマンガイプレート1,000 円
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