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蕎麦屋イメージ裏切りカレー【蕎房 猪口屋/茅ヶ崎】

 どこそこのカレーがおいしいという話題になると、必ず名前が挙がるのが『蕎房 猪口屋』のカレーだ。とはいえカレーライスではなく、つけカレー蕎麦、もしくはカレー饂飩の汁としてのカレーなのだけど、そのスパイシーで深い味わいに思わず、「ナンありますか?」と聞きたくなるほどカレーとして完成された味なのだ。


蕎麦の名店の呼び声高い店に、おずおずとカレーの取材を申し込んだところ、快く引き受けてくれた。今でこそファンが多い『猪口屋』のカレーだが、開店当時は「カレー饂飩を丸々残されて、凹んだ日もありました」と店主・畠山利明さん。なんとそんな苦難の歴史が!

「出汁がきいてトロミのある蕎麦屋のカレーとは、あまりにも違ったので驚かれたんでしょうね。それ以来、品書きには《フルーティな甘さとスパイシーな辛さの、個性的な風変わりカレーです》と説明を添えています」。



 カレーは畠山さんの修業先、神楽坂『蕎楽亭』の作り方を継承している。ルウのベースは定番料理の『牛スジ煮込み』だが、さらに複雑な味わいになる秘密を聞くと……。

「用意する食材が半端なくあって、野菜、果物、肉、スパイスをそれぞれ砕いたり挽いたり、炒めたり煮出したりして、別々に調理してから、最後に合体させます」とのこと。そして味の決め手に重要な役割を担うのが、自家製梅酒の梅の実だ。


「カレーにチャツネって入れるでしょう。梅酒用に漬けた実を崩して入れたらおいしくできたので、カレーのために毎年梅酒を漬けるんです」。ちなみに梅酒の方は、デザートのブラマンジェのソース用に使うとか。




蕎麦は粗挽きの外一(そといち)の十割蕎麦が基本。とても繊細なのでカレーには向かないと言う。しかしうれしいことに、最初にざるで蕎麦を味わった後、ミニサイズのカレー饂飩も食べられるセットメニューがあるのだ。

「寒い季節には温かい蕎麦用に、超微粉に挽いた二八蕎麦をやりますので、ご希望があればカレー蕎麦を、お出しできるかもしれません」。


 使っている蕎麦は山形の生産者から送ってもらっているそう。そこの蕎麦は地元でしか食べられていないので、店で扱うのはこちらだけ。

「そろそろ山形から新蕎麦が届く季節なので、楽しみですね。新蕎麦は香りも味も格段にいいですし、打ちやすいので作業していても楽しいんです。年内いっぱいは新蕎麦を味わっていただけると思います」。


 11月ごろから登場するのが、大根おろしの『ぶっかけ蕎麦』。おろしに揚げ玉、ワカメ、鰹節、すり胡麻に椎茸の煮付けなどがどっさりのったヘルシーな蕎麦で、これも新蕎麦で食べてみたいメニューだ。


『猪口屋』は蕎麦前の一品料理も人気が高いのだが、開店以来愛されているのが会津の馬刺とだし巻き玉子。

「馬刺はサシが入っているものが多いですが、これは赤身で脂がないんです。会津風にぴりっと辛いニンニク味噌で食べるとおいしいですよ」。



 寿雀卵で作るだし巻き玉子は、必ず頼むべし!な一品。夜はお弟子さんが焼くのでちょっと安い《でし巻き玉子》もあり。このメニューの裏には面白いエピソードがあるので、ぜひお店で聞いてみてください。


#茅ヶ崎 #猪口屋 #蕎麦 #カレー #カレー饂飩 #隠し味 #馬刺 #だし巻き玉子


蕎房 猪口屋きょうぼう ちょこや

茅ヶ崎市東海岸南6-3-18  営業時間11:30~14:00(L.O.)/18:00~21:00 (L.O.) 火・水曜定休 (※第2・第4火曜のランチは営業)、小学生未満のお子様不可  https://www.facebook.com/chokoya.kyoubou

ざる蕎麦とMINIカレー饂飩のセット1,240円、ぶっかけ蕎麦1,000円、会津の馬刺950円、だし巻き玉子740円、でし巻き玉子640円


*営業時間や料金、定休日などは変わっていることもあります。


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