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餃子をつくりたいから店をはじめた【餃子房ふーが/秦野】

 営業は、週3日。つまり週休4日。開店以来ずっとそうらしい。昔、秦野でおいしい餃子が食べられるという口コミを聞いた翌日に早速訪れてみたら休みだった。まだネット上にほとんど情報がなかったから、とりあえず行ってみたのだが、店頭には「火、木、土のみ営業」という文字……ショックだった。ソンナノアリ?

しかし、店主の太田桜さんいわく、「休んでいるんじゃなくて、餃子を仕込んでいるのよ」。ひとりで全部作っているから、「月、水、金」に仕込まないと、「火、木、土」さえも営業できなくなってしまうのだ。



「小麦粉をこねて、餡はいっぱい刻んだキャベツと肉を混ぜて、ひと晩寝かせると、粘りが出ておいしくなるの」。

そして営業日の朝や午後の空いた時間に何百個もの餃子を包む。

「台湾の実家では休日に兄弟みんなで餃子を作ってね、私も小さなころから包んでいたから、何個でも平気よ」。

台湾生まれの桜さんは、若いころに東海大学のデザイン学科へ留学したのをキッカケに、「学生で賑やかなのに自然がたくさん残っていて東京にも1時間で行ける東海大学前の町が気に入ってしまった」そうで、この地にもう30年以上暮らしている。


「大学出たらすぐ結婚して、しばらくは中国語教えていました。駅の近くにある喫茶店が空いているから、そこで教室をやらないかという話があったので、それなら餃子やりたいよ、って言っちゃった(笑)。ふつうはお店やりたいから餃子作るでしょ。でも私は違うよ。餃子作りたいからお店やっているの。わかる?」。

わかる、わかりますとも。

「ふーがって店名も前の喫茶店時代のものでね、店主が気に入っていたそうなので、そのままにしたの。ほら、私は店名とかにこだわりないのよ、餃子が作りたいだけなんだから」。



こだわりない、と言い切ってしまう潔さ。そこまで「作りたい!」って気持ちが込められた餃子は、台湾で言うところのQQ(=モチモチ)系で、味わい深い餡はしっとり。メニューによってはホウレンソウやカボチャなどで美しく色が着けられた餃子も登場する。タマネギやリンゴが隠し味のまろやかなタレは、毎日作っているから常にフレッシュ。食べ放題の台湾風漬け物・泡菜(パオツァイ)がカウンターの上にたっぷり用意されているのもうれしい。


「台湾の実家が漢方薬のお店をやっているので、クコの実やトウキ、オウギ、ナツメ、百合根、朝鮮人参、蓮の実など20種類前後の漢方食材が入っている薬膳スープ餃子も、ここにしかない味。寒い季節は飲むだけでポカポカあったまるから!」。


 桜さんのもうひとつのオススメが、豚の角煮。メニューには豚角煮の餃子と丼が載っていて、どちらもおいしそうなので悩んでしまうが、味噌ダレで食べる角煮餃子は甘辛醤油八角風味のトロトロな角煮丼とはまったく違う味わいなので、空腹ならば、ぜひダブルでお試しあれ。


 餃子作りがとにかく好きで、それを食べてもらえるのがうれしくて、気付いたら16年経っていたという桜さん。

「あの丸めた生地を薄くのばしたところに餡を包む感じが、ほんとにもう大好きなの。だからこのお店とは別に、どこかで餃子を包むだけの仕事があったら、やりたいくらいよ(笑)」。

#伊勢原・海老名・秦野 #秦野 #餃子房ふーが #東海大学前 #餃子 #台湾料理

餃子房ふーが


秦野市南矢名1-17-1 営業時間11:00~21:00 営業日は火・木・土曜のみ P3台 gyozabo-fuga.com

薬膳スープ餃子580円、角煮丼580円、角煮餃子420円 *いずれも台湾風漬け物『泡菜』付き。ライス、スープ、デザートとのセットは890円


*営業時間や料金、定休日などは変わっていることもあります。

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