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ぼくもそっち側にいきたいなー【ビストロ・ルパ/鴨宮】

「いやー、いいですねー、ぼくもそっち側にいきたいなー」。 なんてセリフをいきなり聞いた時はビックリした。身長180センチ以上、座っている客からは天井に頭をぶつけそうな大男に見えるシェフは、おかわりのワインを注ぎ、ニコニコ笑いながら言葉を続けた。

「お休みの日とかに、そういう前菜の盛り合わせをつまみながらワインを飲むのって、ほんとに幸せですよねー、いいなー」。

イイナー?ナンダコノシェフハ?スバラシイジャナイカ!



それが、2016年にビストロ・ルパを初めて訪れたときの強烈な思い出だ。《自分の料理を食べるお客さんをうらやましがる》という無邪気でまさかなノリを目の当たりにして、一瞬でファンになってしまった。何よりその料理はたしかに、作り手がうらやましがっても不思議じゃないくらい、おいしかったのである。

 2014年に『ビストロ・ルパ』をオープンしたオーナーシェフの藤井真大さんは、小田原生まれ。20代からいくつかの店で腕を奮い、フランスの星付きレストランでも働いていたが、自分の店を開く時に選んだスタイルは、地元の食材を活かしたフランス家庭料理を気軽に楽しめるようなビストロだった。

 そんな小田原の幸がギュッと詰まっているのが、前菜の盛り合わせ。今回撮影した時も、早川の魚市場でシェフが仕入れてきた本カマスの炙り焼きやムツのフリット、イナダのカルパッチョ、小田原野菜のカニ味噌入りバーニャカウダ、イチジクと生ハムのサラダ、田舎風お肉のテリーヌ、鶏とゴボウのテリーヌ、小田原産クレソンといった具合で、とても2人前とは思えないボリュームと、そのひとつひとつから漂ってくる絶対うまいぞこれオーラに、思わず「いいですねー」を連発してしまった。


 ちなみに、この前菜盛りの皿をはじめ、シンプルで素敵な食器類は、うつわイベントで一目惚れしたという大磯の陶芸家・岡村友太郎さんに特注したもの。岡村さん作の豚の絵が描かれたカトラリーステイの上にフランスのラギオール製のナイフやフォークが並んでいたりして、使っている食材も含め、地元のものとそうでないものの混ぜ加減というか、《ローカルを大切にしているけどローカル過ぎない感じ》が何とも絶妙で、それはきっと藤井さんがフランスなどで修業しているうちに磨かれたセンスなんだろうな、なんて思ったり。

 メインはオーストラリア産の仔羊、フランス産のウズラや仔バトなど、ロースト系の肉をがっつりいくのがおすすめ。冬は近場でとれたイノシシやシカが入ることもある。


 そして、昼も夜もコースの最後に登場するのが、名物のタピオカ・オレだ。牛乳と砂糖、マダガスカル産バニラを使って毎朝仕込んでいるデザートで、おかわり可。キャラメルソースのほかにもう1種類、マンゴーやフランボワーズなどの濃厚フルーツソースも添えられるから、ついもう一杯となってしまうのだが、コースの場合はさらにデザートが一品出てくるので、ほどほどにしておかないと。

シェフは最後まで手を抜かない。客は最後まで別腹スイッチをオフにできない。ルパ、おそるべし。




#鴨宮 #ビストロ・ルパ #前菜盛り合わせ #ウズラ #仔バト

ビストロ・ルパ

小田原市南鴨宮3-37-24天勇ビル2F  営業時間11:30~14:30/17:30~21:30 火曜・第2水曜定休 P2台(となりの有料駐車場の割引サービスもあり)  《テイクアウト情報はこちらでご確認ください》https://www.facebook.com/ビストロ-ルパ-1438200426429978/

仔羊背肉のロースト1,836円、前菜盛り合わせ(2人前)2,160円、田舎風お肉のテリーヌ800円、タピオカオレ626円、ランチコース1,458円~、ディナーコース3,780円~(税込) *営業時間や料金、定休日などは変わっていることもあります。

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