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辻堂にはうまい豚肉があるんだ【とんかつ大関/辻堂】

 辻堂の『とんかつ大関』。ランチタイムには11時の開店からすぐに満席になり、週末の夕飯時は行列ができる人気の店だ。店には常に髪をきれいに整え、テキパキとお客さんをさばくおじいちゃんがいる。社長の大関好司さんだ。


 シャキシャキした口調がビートたけしさんみたいだな、と思ったら、予想通り大関さんは両国生まれの江戸っ子。しかし不思議な縁で辻堂に店を構えて40年余り。人生の半分をこの店で過ごしてきた。



 東京タワーが完成した翌年の昭和34年、大関さんは阿佐ヶ谷に精肉店を構える。店は繁盛し、支店も入れて3店舗を構えるまでになった。しかし、しばらくすると肉屋の経営に行き詰まり、店をたたむかどうするか、という状況に。そのとき浮かんだのが、とんかつ屋だった。


「いちばん自分で自信があるものが、とんかつだったんだよ。肉屋だから揚げものや天ぷらも、たくさん作っていたからね。それからは繁盛しているとんかつ屋さんをたくさん食べ歩いてね。どこがどう評判なのか、研究しました」。





 精肉店を閉めて、とんかつ屋で再出発。場所は東京ではなく、遠く離れた辻堂を選んだ。辻堂にこだわったのは、いい豚肉の生産地だったことも大きかった。《高座豚》の名で知られるヨークシャー種は、明治時代より藤沢から相模原市に至る旧高座郡で飼育されていた豚。その肉質の良さ、うまさを信頼していたのだ。


「とんかつに使う豚肉は、絶対にヨークシャー種の本種を使いたかった。扱っていたのが『肉の程島』だけだったので、値段のことは気にしないから、品質重視でいいものを持ってきて欲しいと頼んだの。商品登録の関係で、《高座豚》という名称が使えなくなっちゃったんだけど、うちは開店以来ずっと県内のヨークシャー種の肉を使っているんだよ」。



《高座豚》と言えば、脂身が特においしい品種として知られている。その味を知っている人は、ロースカツを迷わず選ぶ。『とんかつ大関』でも1、2を争う人気メニューだ。

「豚肉だけじゃなく、うちは全部、最高の材料を使ってるよ。一年中新キャベツしか使わない。どんな時期でも、日本のどこに新キャベツがあるか、八百屋より詳しいから、オレが産地を教えてあげてるよ(笑)。お米も開店以来、同じ産地の無農薬のコシヒカリを炊いています」。


 定食につく具沢山の豚汁には、店で作る自家製のコンニャク入り。箸休めの沢庵漬けは新潟から取り寄せている。有名ホテルから商品化の話がきたという自慢のドレッシングは、料理長考案のレシピで、毎日手作りされている。




 おすすめの『しそ巻ロースかつ定食』をいただく。これは女性向きのとんかつですね、と言うと「だけどね、女の人はニンニク巻きもたくさん頼むよ。うちのはニンニクがどっさり入ってるけど、そこがいいんだって」と笑顔で返された。




 レジのところには小さい臼と杵が置いてある。中のお米をトントン叩くと、ご利益のある臼だそうで、宝くじを当てた人が3人も出たとか。『とんかつ大関』に行ったら、ぜひ忘れずにトントンしてください。



#辻堂 #大関 #とんかつ #しそ巻ロースカツ #海老フライ #ひれかつ #高座豚 #ヨークシャー種 #豚汁


とんかつ大関

藤沢市辻堂東海岸1-10-14  営業時間11:00〜13:30(L.O.)/17:00~20:30(L.O.) 土・日曜・祝日は11:00〜14:20(L.O.)/17:00〜20:20(L.O.) 水曜定休 P16台 http://ozeki.la.coocan.jp

しそ巻ロースカツ定食1,700円、海老フライひれかつミックス定食1,850円 *営業時間や料金、定休日などは変わっていることもあります。


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